×

ニュース

見どころや影響を対談 「ヒロシマ・モナムール」上映会

 被爆13年後の広島を舞台にした日仏合作映画「ヒロシマ・モナムール(邦題『二十四時間の情事』)」の上映会とトークイベントが7日、広島市中区の八丁座であった。戦後70年を迎え、ちゅピCOMと中国新聞社が企画した。

 同作は、戦争で心に深い傷を負った日本人男性とフランス人女性のドラマを描く。故アラン・レネ監督が1958年に広島市内でロケし、59年に公開された。

 上映に先立ち、八丁座の蔵本順子館主(64)と中国新聞社文化部の道面雅量記者(43)が対談した。「アート性が強く難解だが、連なる店の軒先など当時の復興シーンが織り込まれ、広島にとって意義深い」と蔵本館主。道面記者は「日本の若手監督にも影響を与えた作品。ヒロシマを知るというよりも、その意味を考えさせてくれる」と語った。

 八丁座では被爆70年企画として、同作を25日から8月7日まで、「原爆の子」(52年)と「ひろしま」(53年)を同1日から7日まで一般上映する。(林淳一郎)

(2015年7月8日朝刊掲載)

年別アーカイブ