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■記者　教蓮孝匡

　核兵器廃絶と原発反対を訴える市民でつくる「原発・核兵器なしで暮らしたい人々」は２日、原爆の日の６日に読み上げる独自の平和宣言を発表した。

　宣言では、福島第１原発事故について被爆国の日本が原発を推進した結果、「放射能汚染の加害側に立っている」と批判。原爆と原発の歴史に触れ「人間を破壊する核、原子力を私たちは拒否します」と主張している。

　グループは街頭やホームぺージで賛同者を募っている。６日は平和記念公園（広島市中区）での平和記念式典後、原爆ドーム前で開く集会で読み上げ、式典参列者などに配る。

　市役所で記者会見した呼び掛け人の一人、広島市立大の湯浅正恵教授は「被爆地の訴えに世界が注目している。市の平和宣言は政府との関係を気兼ねしており、期待できない。市民の率直な声を広く伝えたい」としている。

（２０１１年８月３日朝刊掲載）