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平和公園での全面禁煙要望 広島市に県医師会

 広島県医師会は7日、広島市中区の平和記念公園の全面禁煙を求める要望書を、所属医師1513人の署名とともに、市へ提出した。

 県医師会禁煙推進委員会の川根博司委員長(67)たち4人が市役所で市緑化推進部の栄谷洋部長に面会した。受動喫煙で肺がんになるリスクが高まる点や、長崎市が条例で2009年から平和公園を喫煙禁止にしている例を指摘。「平和でたばこの煙のない環境づくりを進めてほしい」と話し、松井一実市長宛ての要望書を手渡した。

 栄谷部長は「全面禁煙を視野に、利用者の声も聞いて検討をしたい」と応じた。

 平和記念公園は、市条例で灰皿のない場所での喫煙や吸い殻のぽい捨てが禁じられている。市は55基あった灰皿を08年度から段階的に撤去し、今は5基ある。うち2基は、14年8月に原爆資料館東館南側に設けた喫煙ブース内にある。

(2015年7月8日朝刊掲載)

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