×

ニュース

原発是非への言及なし 8・6記念式典 広島知事あいさつ

■記者 加納亜弥

 広島県の湯崎英彦知事は2日の記者会見で、6日の広島市の平和記念式典で読み上げる知事あいさつについて、原発の是非を含めたエネルギー政策に触れない意向を示した。

 湯崎知事は「エネルギー問題と原爆は並列で比較するべきではない。原爆がけしからんから発電所もけしからんということではない」と強調。原発の是非については「ふさわしい場で問題提起するべきで(式典で)あえて申し上げない」と説明した。

 一方、あいさつでは取りまとめ作業を進める県の「国際平和拠点ひろしま構想」を紹介する考えを示した。

 また、湯崎知事は原発をめぐるシンポジウムでの経済産業省原子力安全・保安院のやらせ質問問題を「どうしようもない。信頼性を根底から揺るがす話だ」と批判。原発推進側の経産省と安全審査を担う保安院を分離する政府の方針に理解を示した。

(2011年8月3日朝刊掲載)

年別アーカイブ