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広島と世界 短編の祭典 11月に国際映画祭

 短編映画の祭典「第2回広島国際映画祭」が11月21~23日、広島市中区のNTTクレドホールを主会場に開かれる。被爆70年のことしは、世界各国から日本初公開の秀作を集め、ヒロシマをテーマにした作品も充実。広島色と国際色を高めた内容で届ける。

 メーンの短編映画コンペティションは今回から、一般公募せず、映画祭が独自に作品を選定。ギリシャやスペイン、フランスなどの監督の6~8本から受賞作を決める。シドニー国際映画祭グランプリに輝いたポルトガルのミゲル・ゴメス監督の新作「アラビアン・ナイト」の日本初公開など、特別招待作品にも見応えのある作品がそろう。

 米国で活動する曽原三友紀監督が、佐々木禎子さんをモチーフに製作中の「折鶴」など被爆70年の関連作品も上映。20日の前夜祭では、無声映画に合わせて被爆ピアノを生演奏する。

 広島市内で9日、曽原監督たちと会見した実行委員会の部谷京子代表は「作品もゲストもより国際的になる。被爆70年を意識した内容で世界の人にヒロシマを知ってもらう場にしたい」と話した。(余村泰樹)

(2015年7月10日朝刊掲載)

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