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祈りの朝 粛然と待つ 8・6式典会場準備整う

 広島市中区の平和記念公園で3日、平和記念式典(6日)の会場設営がほぼ完了した。日差しをさえぎるテントやいすが並び、原爆犠牲者を慰霊する遺族や市民を待つ。

 市は、公園内の芝生に昨年より4張り多い32張りの大型テントと約1万2千個のいすを並べた。猛暑に備え、霧状の水を散布する装置を設置。献花台や鐘つき台なども設けた。資料館前などを散水しながら竹ぼうきで掃いた。式典前日に菊の花を飾り付ける。

 この日は松井一実市長をはじめ市職員や住民団体、地元企業、市民ボランティア計約2600人が早朝、公園や周辺を清掃。ごみを拾うなどした。中区の専門学校3年礒部祐花さん(21)は「これを機会にもっと平和を考えたい」と汗を拭った。(山本賢二朗)

(2011年8月4日朝刊掲載)

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