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宍道断層22キロと報告 島根原発 中電が追加調査終了

 中国電力は10日、島根原子力発電所(松江市鹿島町)の南約2・5キロを東西に走る宍道断層について、原子力規制委員会の求めで実施していた追加調査を終了したことを明らかにした。両端とされる付近のボーリング調査の結果、断層の長さ22キロは変わらないとした。

 中電は、調査結果を今月8日、規制委に伝えた。規制委は今後、島根原発2号機再稼働の前提となる審査で、評価が妥当かを調べる。

 この日、同市であった原発30キロ圏の島根、鳥取県と両県6市向けの説明会で示した。追加調査では、東端部で3本、西端部で6本のボーリングを実施。採取した地層を分析した結果、断層を示す特徴はなかったと説明した。

 同断層の長さは、島根原発付近で想定する地震の大きさに影響を与える。2013年12月に2号機の再稼働を国に申請した中電に対し、規制委は14年2月、断層の長さを22キロと確定するためのデータ不足を指摘。中電は同年5~10月に実施した追加調査の結果、長さは変わらないとしたが、規制委は15年2月、再びデータ不足を指摘していた。(秋吉正哉)

(2015年7月11日朝刊掲載)

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