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のぞみ園-原爆慰霊碑をボランティア送迎 広島県タクシー協

 広島県タクシー協会広島支部(広島市西区、79社)が10日、安佐北区の原爆養護ホーム「倉掛のぞみ園」で暮らす72~99歳の被爆者20人を中区の平和記念公園に送迎するボランティアをした。

 ホームヘルパー2級以上の資格を持つタクシー運転手10人が迎えに行き、公園に着くと、車いすを押して原爆慰霊碑まで案内した。被爆者たちは亡くなった家族や友人を思い、手を合わせた。今田キヨミさん(94)は「原爆投下時は街が火の海だった。二度とないようにと祈った」と話した。

 同支部は2001年から毎年、8月5日の「タクシーの日」を前にボランティアで送迎している。坂内暹巧(のりよし)支部長(72)は「今後も被爆者が慰霊に訪れる機会をつくりたい」と話した。(高本友子)

(2015年7月11日朝刊掲載)

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