×

ニュース

被爆70年 展示・製作 平和に思い ナガサキ惨状も知って 広島市立中央図書館写真など借り紹介

 広島、長崎両市にある原爆関連の資料を合わせて紹介する展示会「つながる、つたえるヒロシマ・ナガサキ」が11日、広島市立中央図書館(中区)で始まった。被爆70年に合わせ、同館が長崎側に協力を呼び掛けて初めて開いた。

 写真や書籍、手書きの書物など167点。うち約4割を長崎市立図書館や長崎原爆資料館など長崎から借りた。爆心地から北東約500メートルにある浦上天主堂の被爆直後の写真や、長崎市で被爆し、被爆者の治療や平和を訴える執筆活動を続けた永井隆博士(1908~51年)の私信などが並ぶ。

 訪れた長崎大名誉教授の有田嘉伸さん(75)=廿日市市=は「長崎の原爆に関する本が興味深い。展示資料も多く、若い世代に見てもらいたい」と話していた。

 8月30日まで。無料。7月20日を除く月曜日と同21、31日は休み。(山本乃輔)

(2015年7月12日朝刊掲載)

年別アーカイブ