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紛争地の現状と広島の役割訴え ユニタール所長 広島市中区

 国連訓練調査研究所(ユニタール)広島事務所の隈元美穂子所長(46)の講演会が11日、中区の広島国際会議場であった。国連職員としてアフガニスタンや南スーダンなど約70カ国を訪れた経験から、紛争地の現状や被爆地広島が担う役割を語った。

 争いが絶えない地域では、少年でさえ武器を持つ兵士に仕立てられていると説いた。さらに、世界では地雷など小型武器での犠牲者が多いと指摘。被爆70年の広島の復興への歩みを「世界の紛争地が注目している」とし、核兵器にとどまらない軍縮への主張も強めるよう求めた。

 約40人が聞き入った。西区の会社員山本利奈さん(22)は「途上国が抱えている貧困や紛争に対する理解が深まった」と話した。

(2015年7月12日朝刊掲載)

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