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復元「原爆体験記」贈る 葉佐井さん、広島市長訪問

 被爆からわずか5年後に広島市が市民から集めた「原爆体験記」165編を電子データに復元した葉佐井博巳広島大名誉教授(80)=広島市佐伯区=が3日、索引も含めA4用紙で計645ページ分をファイルにまとめ、データとともに松井一実市長に贈った。

 葉佐井さんと入力データの読み合わせなどで共同作業した原爆資料館の平和学習出張講師、木下りつ子さん(55)=南区=が市役所を訪れた。

 葉佐井さんは「『原爆が憎い』など被爆体験の原点が述べられている。体験継承の教材に役立ててほしい」と要望。松井市長は「朗読教材に使うなど市の責任で必ず活用する」と約束した。

 原爆資料館は寄贈されたデータを幅広く公開する方向で活用法を検討している。(金崎由美)

(2011年8月4日朝刊掲載)

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