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原爆症訴訟 闘い記録 全国原告団6日出版 論点解説 DVD付き

 原爆症認定集団訴訟の全国原告団と弁護団は3日、2003年に始まった裁判の足跡をたどる「原爆症認定集団訴訟 たたかいの記録―明らかにされたヒバクの実相」を6日に出版すると発表した。

 集団訴訟は全国で300人余りが提訴し、これまで約280人が勝訴や認定を勝ち取った。東京都内で会見した山本英典・全国原告団長(78)は「被爆の実相を隠す国との闘いだった」と振り返った。

 A4判の上下巻で計約1100ページ。1万5750円。裁判や運動の経緯、論点などを解説し、訴状などの資料を収録。活動を記録したDVDも付く。

 編集責任者の大久保賢一弁護士は、国が残留放射能などの影響を過小評価している点に触れ「福島の原発事故で同じことを繰り返してはならない」としている。(山本洋子)

(2011年8月4日朝刊掲載)

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