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広島・神戸結ぶ 追悼の歌声 19・20日 広島中央合唱団 2市で定演 被爆70年・阪神大震災20年

 広島市民たちが半世紀の活動を重ねてきた広島中央合唱団が、第50回定期演奏会を19日に広島市で、20日に神戸市で開く。被爆70年、阪神大震災から20年の節目。平和の願いを込めた初演の合唱曲などを、円熟の歌声とプロの演奏で届ける。

 公演は3部構成。スウェーデン在住の作曲家・ピアニストのスティーブ・ドブロゴス氏に制作依頼した「聖フランシスコの平和の祈り」を歌い上げる。同じ委嘱作品「悲しみの聖母」などを響かせ、広島市東区出身で読売日本交響楽団コンサートマスター長原幸太氏たちの弦楽も交える。

 合唱団は1965年創立。中区の中央公民館を拠点に練習し、年1回の定演を続けている。団員は20代~80代の男女約50人。子育てや退職後に復帰したメンバーも多い。横山裕子マネージャー(48)は「広島のために作られた曲をぜひ聴いてほしい。戦争や災害の犠牲者を悼む気持ちを歌声に込めたい」と話す。

 広島公演は午後2時から中区のJMSアステールプラザ、神戸公演は午後3時から神戸市中央区の神戸新聞松方ホールで。一般2500円(当日3千円)、高校・大学生千円(同1500円)、中学生以下無料。香川さんTel090(5269)2828。(広田恭祥)

(2015年7月15日朝刊掲載)

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