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[戦後70年 県北から] 巨大折り鶴に平和願う 原爆の被害も学習 作木小児童ら制作 三次

 三次市作木町の作木小の5年生6人が14日、6メートル四方の紙で巨大折り鶴作りに挑戦した。戦後・被爆70年の節目に、心に残る平和学習をしようと保護者と教諭を交えたPTC活動で取り組んだ。

 縦79センチ、横109センチの模造紙48枚を粘着テープで貼って一枚の巨大な折り紙にし、正方形に切って作業。児童たちは鶴の頭や翼の部分を頭上に抱えて折ったり、紙の隙間に体を入れて角を押さえたりしていた。

 保護者が作った木枠に据え、羽を広げて出来上がり。立畑泰征君(10)は「破れないか心配で、思った以上に大変だったけど、みんなで協力して楽しくできた」と話していた。

 作業前には、児童が本などで調べた原爆投下の背景や被害状況について発表した。保護者の学級委員西迫修治さん(39)は「大きな折り鶴に込めた気持ちを忘れずに大きくなってほしい」と願っていた。巨大折り鶴は学校の玄関に展示。各家庭で千羽鶴も折り、児童が9月の社会見学で広島市中区の平和記念公園にささげることにしている。(松本大典)

(2015年7月15日朝刊掲載)

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