「平和の道」 住民ら整備 被爆者救護所だった廿日市小
15年7月16日
広島への原爆投下直後から、被爆者の救護所になった廿日市市の廿日市小で、校内の「平和の碑」前に地元住民たちがピースロード(幅2・6メートル、長さ3・6メートル)を整備した。雑草を取り除いて石板や玉石を並べている。同校は15日、碑前祭を開いて平和への誓いを新たにした。
近くの市中央市民センターの松村拓典所長(61)が雑草に覆われている碑を見て周辺の美化を提案。7日から、廿日市地区まちづくり協議会の4人と作業した。
碑前祭には全校児童716人が参加。沖野稔則校長(59)が「暑い中、作業してもらったおかげで、碑の周りがとてもきれいになった」と感謝した。学級代表の児童44人は、平和の願いを書いた石を碑の前に置いた。
市広報統計課によると、同校の救護所は被爆者2979人を収容した。碑は2000年3月に完成。救護所で息を引き取った男性の遺族が、同校に建立を提案したのがきっかけだった。松村所長は「被爆70年の節目に、ここで亡くなった多くの人を清らかに供養したい」と願う。
同協議会は8月8日に校庭で夏祭りを開催。参加者に碑の前に玉石を敷いてもらい、ピースロードを完成させる。同センターTel0829(20)1266。(長部剛)
(2015年7月16日朝刊掲載)
近くの市中央市民センターの松村拓典所長(61)が雑草に覆われている碑を見て周辺の美化を提案。7日から、廿日市地区まちづくり協議会の4人と作業した。
碑前祭には全校児童716人が参加。沖野稔則校長(59)が「暑い中、作業してもらったおかげで、碑の周りがとてもきれいになった」と感謝した。学級代表の児童44人は、平和の願いを書いた石を碑の前に置いた。
市広報統計課によると、同校の救護所は被爆者2979人を収容した。碑は2000年3月に完成。救護所で息を引き取った男性の遺族が、同校に建立を提案したのがきっかけだった。松村所長は「被爆70年の節目に、ここで亡くなった多くの人を清らかに供養したい」と願う。
同協議会は8月8日に校庭で夏祭りを開催。参加者に碑の前に玉石を敷いてもらい、ピースロードを完成させる。同センターTel0829(20)1266。(長部剛)
(2015年7月16日朝刊掲載)