×

ニュース

スリランカ復興後押し カープ野村前監督指導訪問 東広島でJICA展

 国際協力機構中国国際センター(JICA中国)は、スリランカを紹介する写真展を東広島市鏡山のひろしま国際プラザ1階で開いている。JICAは広島東洋カープと内戦からの復興を目指す同国を支援する取り組みを始めた。カープの前監督野村謙二郎さん(48)が現在、現地を訪れている。

 26枚を展示。茶畑で笑う女性やマーケットでくじを売る男性など人々の様子を切り取った写真が並ぶほか、稲作が盛んで日本と似た雰囲気のある田園風景や電飾をつけた象がパレードをしている伝統の祭りなども伝える。

 民族間の対立を背景に1983年から2009年まで続いた内戦について文章で解説。地雷除去や政治システムの構築など同国の課題にも触れている。

 野村さんは16日まで現地に滞在。既に青少年や代表チームを対象とする野球教室で技術指導をした。原爆の被害から立ち上がる広島をカープが勇気づけたように、野球を通じて同国の復興を後押しするのが狙いだ。

 写真展は9月上旬ごろまで続け、野村さんたちの活動の様子も展示に加える。(新本恭子)

(2015年7月16日朝刊掲載)

年別アーカイブ