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[いくさの記憶] 被爆体験者に取材 白岳小の子ども記者 呉

 戦争体験者に取材をして新聞にまとめようと、呉市広駅前の白岳小の児童が14日、市民団体「旧被服支廠(ししょう)の保全を願う懇談会」の代表中西巌さん(85)=安浦町=から戦時中の様子を聞いた。

 4、5年生14人が質問し、中西さんが答える形式で進んだ。中西さんは15歳の時、学徒動員先の旧陸軍被服支廠(広島市南区)で被爆。焼け野原になった市内の様子や、食糧難でみんながヘビを食べたことなどを話した。「憎み合いから戦争は始まる。他人を認め合い、心と心の触れ合いを大切にして」と締めくくった。

 地元の高齢者との交流を図る目的で結成した「子ども記者クラブ」の活動の一環。聞き取った話をもとに壁新聞をつくり、校内に掲示する。5年能登原生将君(11)は「友達とけんかせず、仲良くすることが平和のためにできること。中西さんの思いをみんなに届けたい」と誓っていた。(小笠原芳)

(2015年7月15日朝刊掲載)

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