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遺骨収集の検討提言へ 大和議連

 広島県呉市で建造され、東シナ海で沈んだ戦艦大和の引き揚げを検討する自民党有志国会議員による議員連盟は16日、国会内で会合を開き、政府への提言書に、水中調査のほか、艦内や周辺の遺骨収集の検討も盛り込む方針を確認した。8月に提言書をまとめ、今国会中に提出する。

 大和ミュージアム(呉市)の戸高一成館長と、関係省庁の担当者を招いて意見交換した。戸高館長は過去にテレビ局などが水中調査した実績を紹介し、「次のステップに進むためにも現状把握する必要がある」と強調。遺骨収集や船体の引き揚げについて遺族に賛否があることには「双方とも納得できるよう調整する努力が必要だ」と指摘した。

 厚生労働省は、沈没艦船内の遺骨を原則収集していない現状を説明した。文化庁は、大和が領海外に沈んでいるため埋蔵文化財と位置付けることが困難とし、「どういった形でサポートできるか検討したい」とした。

(2015年7月17日朝刊掲載)

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