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抗議集会・デモ相次ぐ 安保法案衆院通過

 安全保障関連法案の衆院通過に対し、中国地方では16日、前日に続いて抗議の集会やデモが相次いだ。「暴挙だ」「憲法9条をないがしろにしている」―。不安をよそに進む国会手続きに、憤りの声を強めた。

 広島市中区の原爆ドーム前では前日と同様、三つの市民団体でつくる実行委員会が集会を開いた。集まった約200人は「憲法9条を壊すな」「安倍政権退陣」と声を上げた。「戦争をさせないヒロシマ1000人委員会」の金子哲夫代表世話人は「平和な時代を引き継ぐためにも法案を廃案にしなければならない」と強調した。

 三次、庄原両市の市民有志でつくる実行委員会は、三次市の広場で抗議集会を開催。主婦たち15人は「STOP!戦争法案」と書いた横断幕を掲げながら、「安倍政権の暴走だ」などと声を上げた。庄原市では、労組でつくる団体の呼び掛けで座り込み集会もあった。三原市のJR三原駅前でも「戦争イケン」などと書かれたプラカードを掲げる集会が開かれた。

 山口県内では、共産党の地区委員会などでつくる山口市組織のメンバー約70人が「戦争法案NO」などと書いたプラカードを手に市内をデモ行進。周南市組織の約20人は、街頭で法案に反対するチラシ約200枚を市民に配るなどした。

(2015年7月17日朝刊掲載)

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