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「被爆者の70キロ」追体験 42人邑南出発 千羽鶴携え広島へ

 広島市中区の平和記念公園を目指し約70キロを一昼夜歩く「歩こう広島まで」の参加者42人が4日、邑南町の出羽公民館を出発した。

 参加者は、地元の児童やお年寄りが手作りした千羽鶴を受け取り、公民館を元気よくスタート。気温が30度を超える夏空の下、汗を拭いながら国道261号の歩道を黙々と歩いていった。

 最年少で参加した瑞穂中1年尼川雅之君(12)=同町市木=は「暑い中、傷ついた体で邑南を目指した被爆者の思いを感じ取りたい」と話していた。

 1945年8月6日の原爆投下で被爆した人たちが邑南町へ逃げてきた道のりを逆にたどり、追体験する試み。町民でつくる「瑞穂平和を考える会」が主催し、今年で24回目となる。一行は北広島町、安芸高田市を経て、広島市内で仮眠を取り、5日朝に原爆ドーム前に到着する。(黒田健太郎)

(2011年8月5日朝刊掲載)

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