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平和の歌「ねがい」 アニメに 3中学の生徒製作 9分間 上映 世界中から2000番超す歌詞

 国内外から2千番を超す歌詞が寄せられている広島発の平和の歌「ねがい」を基にしたアニメーションが完成した。手掛けたのは広島市の二葉(東区)五日市南(佐伯区)庚午(西区)の3中学校の美術部員ら約50人。6日、中区の国際会議場である市主催の「ヒロシマの心を世界に2011」で披露する。

 アニメは約9分間。「真っ暗な世界に笑い声を届けよう」など四つの歌詞を選び、水彩絵の具などで描いた約200枚の原画から作った。

 「ねがい」は2001年に大州中(南区)3年生が作った「平和宣言」を歌にしようと教諭が発案し、02年に4番までできた。その後、神戸市のNPO法人が「5番目の歌詞を作ろう」との運動を展開。各地からインターネットを通じて歌詞が寄せられた。

 アニメは二葉中美術部顧問の石原真理教諭の呼び掛けで、6月末に製作を始めた。背景や作画を担当した同中1年木下風雅さん(12)は「笑顔や青空といったフレーズを強調したかった。世界に発信できるアニメができた」と自信を見せた。(木原由維)

(2011年8月5日朝刊掲載)

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