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役所広司さん 慰霊碑献花 広島 終戦前夜描く映画 主演

 70年前の終戦前夜を描く映画「日本のいちばん長い日」の公開を控え、主演の役所広司さんと原田真人監督が17日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑に献花した。

 黒のスーツ姿の2人は慰霊碑に深々と頭を下げ、静かに目を閉じた。「原爆投下で戦争は終わったと言われるのが一番悔しい。いつか投下の責任を問う作品を作りたい」と原田監督。役所さんは「映画人として、広島と長崎の原爆について描き続けなければならない」と誓っていた。

 作品は半藤一利の同名小説を映像化。ポツダム宣言受諾までの政府内の混乱や陸軍将校の反乱など、昭和天皇の玉音放送で終戦を迎えるまでの道のりに迫る。8月8日公開。(余村泰樹)

(2015年7月18日朝刊掲載)

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