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つなぐ~戦後70年 梵鐘に託す平和の願い ユネスコ協会 山口の興隆寺で行事

 山口ユネスコ協会(山口市)は20日、山口市大内氷上の興隆寺で平和への思いを広げようと国重要文化財の梵鐘(ぼんしょう)を突く行事「平和と文化の鐘を鳴らそう」を開いた。会員やガールスカウトたち約50人が参加した。

 興隆寺は守護大名大内氏の氏寺で、行事はことし15回目。市原修俊住職(70)が、大内義隆によって1532年に寄進された梵鐘の歴史などについて紹介。参加者は「全ての人の生命を大切にします」などと誓い、鐘を突いた。

 大原典子会長(77)=同市糸米=は、広島県庁に出勤途中だった叔父が被爆し、大やけどを負った姿を覚えている。「戦争や核兵器の使用は絶対に許せない。紛争地帯で文化財が破壊されるのも防ぎたい。戦後70年の節目に一人一人が世界平和のためにできることを考えてもらいたい」と話していた。(柳岡美緒)

(2015年7月21日朝刊掲載)

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