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「少年口伝隊」熱い舞台に 広島市中区で来月2日 公募の17人出演「恐ろしさ伝える」

 広島市の小中学生たちが8月2日、被爆後の廃虚でニュースを広めた少年たちの逸話を基にした故井上ひさしさんの朗読劇「少年口伝隊一九四五」を中区のJMSアステールプラザで上演する。安佐北区の区民文化センターで練習に熱を入れている。(中川雅晴)

 原爆で家族を亡くした少年3人が街角で記事を読み上げる「口伝隊」として働き、放射線による急性障害に襲われながら懸命に生きようとするストーリー。昨年、公募で集まった10~40歳代のキャストと楽器を演奏する計17人が出演する。

 同センターなどでつくる「ミュージックシアターASAKITA」の実行委員会は毎年、出演者を募ってオペラやミュージカルを披露している。平和の尊さを訴えようと昨年同劇を初めて演じた。被爆70年のことしは配役を一部変え、同プラザである市文化財団の「平和文化祭」に出演する。

 6月中旬からは毎週末に4時間練習。少年役を初めて演じる宇品東小6年平山晴菜さん(12)は「せりふも増えて難しい。多くの人に原爆の恐ろしさを伝えるように一生懸命演じたい」と話している。午後1時半開演。無料。JMSアステールプラザ安佐北区民文化センター事業担当Tel082(244)8000。

(2015年7月22日朝刊掲載)

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