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被爆ピアノ 鎮魂の調べ ドーム前

 県内外の音楽家が被爆ピアノを奏で、原爆犠牲者の鎮魂を祈るコンサートが5日、広島市中区の原爆ドーム前であった。

 ピアニストの大下由紀江さん(西区)、ソプラノ歌手の千曲風羽(ちくまふう)さん(東京)たち5人が出演。大下さんはショパンのノクターンなどを演奏し、聴衆を魅了した。大下さんは「ショパンの出身地ポーランドと広島は、焼け野原から復興した点で似ている。ショパンを通じ平和の尊さを伝えたかった」と話した。

 被爆ピアノは、広島市内で被爆し、翌7日に19歳で亡くなった河本明子さんの遺品。現在は、河本さんの母の知人が管理しており、芸術家たちで構成する団体との協力で実現した。(山本堅太郎)

(2011年8月6日朝刊掲載)

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