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福島の子ら三次でキャンプ 自然の中 友達づくり

 広島県三次市上田町の「ほしはら山のがっこう」で、福島第1原発事故の影響が心配される福島県などの子どもに自然体験をしてもらう1週間のキャンプが開かれている。子どもに自然と触れ合う方法を伝える県シェアリングネイチャー協会などの主催。(城戸良彰)

 「山のがっこう」は旧上田小を改修した交流施設。昨年8月、三次市の住民たちが福島県などの親子連れを迎えてキャンプを開いた。同協会が、施設を運営するNPO法人の副理事長で、同協会員でもある浦田愛さん(42)を通じて取り組みを知り、福島、広島の子どもの絆を深めてもらおうと、子どもに限って再企画した。

 福島や広島県内などから小学2~6年生計16人が参加。参加者は3班に分かれて「キノコ」「いいにおい」などと書かれたビンゴカードを手に、町内の野山を探し歩いた。写真を撮ったり、メモしたりした。

 福島市の小4菊池陽(はる)君(10)は「自然がいっぱいの中で遊べ、友達もできて楽しい」と話していた。キャンプは20日から26日まで。川遊びをするほか、原爆ドーム(広島市中区)を訪れて平和学習もする。

 同協会の住吉和子理事長(69)は「放射能汚染の心配をせず遊び、明るい話題を福島に持って帰ってもらえれば」と話している。

(2015年7月22日朝刊掲載)

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