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戦争なき未来 10代考察 賀茂高生、米大元研究員を講師に演習 全人類ルール作り挑戦 東広島

 東広島市の賀茂高の2年生約240人が21日、「地球村」の一員としての視野を身に付ける教育プログラムを体験した。ワークショップでは、戦争の歴史を繰り返さないための全人類共通のルール作りに取り組んだ。(新本恭子)

 米ハーバード大の元客員研究員で、グローバル教育研究所(東京都港区)の渥美育子理事長を招いた。広島大(東広島市鏡山)を会場に、午前9時前から午後4時まで講義や演習があった。

 生徒は、グローバル人材の条件などの説明を聞き、書き写したり、斉唱したりした。全5カ条のルール作りでは6人程度ずつに分かれ、意見を出し合った。人種差別の解消や未来への責任などを各条項の目的に据え、「外見や生まれた場所にとらわれず、個人を尊重し合う」などと発表した。

 菊地涛(とう)君(16)は「グローバルとは、多様な人の視点に立って世界を見ることだと分かった」と話していた。

 松井太校長が渥美さんの著書を読み、依頼した。同高は、文部科学省の英語教育強化事業の研究校となっている。各学年が年に2回、韓国や台湾など海外校と交流する機会を設けるなど、国際理解教育に力を入れている。

(2015年7月22日朝刊掲載)

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