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手形・足形で平和ツリー 母親5人 あす山口でイベント

 未就学児や小学生の子どもがいる山口市の母親5人でつくる「ピース★バンビーノ」が23日、同市水の上町の洞春寺で平和について考えるイベント「ピースデー」を開く。

 市内で集めた子どもの手形や足形約50枚を木の骨組みにつるした高さ約2メートルの平和のツリーを境内で披露する。広島市で被爆した山口市内在住の被爆者の証言や詩の朗読があり、飲食ができるコーナーなども設ける。

 代表の久保香純さん(37)は長崎市出身。「古里と比べて平和を考える機会が少ない」と感じ、友人とグループを結成。2008年からツリー作りを続ける。福島第1原発事故の翌年のピースデーは、震災がれき受け入れの是非をテーマにした映像を上映した。

 集団的自衛権の行使を解禁する安全保障関連法案の今国会成立を政府が目指す状況などから、「日本が戦争に近づいているかもしれないと感じる」と久保さん。「暮らしや子どもの将来は平和があってこそ、ということを戦後70年にあらためて見詰め直す一日にしたい」と話す。(宮野史康)

(2015年7月22日朝刊掲載)

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