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原爆の日に語り合おう 広島大生が交流の場 中区

 広島大の学生たちが、原爆の日に合わせて広島市を訪れた人と市民が交流できるオープンスペースを、中区大手町のギャラリーてんぐスクエアに設けている。5日は同大平和科学研究センターの川野徳幸准教授が被爆者の心の問題をテーマに講演した。9日まで。

 約20人を前に川野准教授は、結婚時に差別があった人ほど、出産や孫子の健康に不安を感じているなどの調査結果を紹介した。「被爆者の心の傷や健康不安の背景には、家族との死別や急性症状、社会的な差別がある」と指摘した。

 6日は影絵作家浜崎ゆう子さんの講演(午後1時)、7日は「戦後のヒロシマと東洋カープ」と題したトーク会(同3時)などがある。被爆体験の証言は毎日予定している。入場無料。(衣川圭)

(2011年8月6日朝刊掲載)

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