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報告書内容を島根知事重視 中電虚偽記録問題

 中国電力島根原子力発電所(松江市鹿島町)の低レベル放射性廃棄物の処理をめぐる虚偽記録問題で、島根県の溝口善兵衛知事は22日、中電が第三者を交えて原因究明や再発防止策の検討に当たる態勢を整えたことについて「第三者の参加は県の要望でもある。後はどういう報告書が出てくるかだ」と述べ、報告書の内容を重視する姿勢を示した。

 県は15日、中電が報告書を提出する原子力規制委員会に、中電に対する指導や監督をより厳格にするよう要請した。溝口知事は「(報告書は)権限のある機関が、多くの専門家に意見を聞きながら見るべきだ」と述べ、規制委の反応を見た上で県の対応を考えるとした。

 中電が、4月末で廃炉となった島根原発1号機の作業工程を示す廃止措置計画より、報告書に対する理解を得るのを優先させる方針を示していることについては、「原因究明などに全力を挙げようとの考え。悪いことではない」とした。

(2015年7月23日朝刊掲載)

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