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平和の鐘 8・6に響け ハノーバー庭園 49年以来の復活 実行委リハ 広島市中区

 広島市中区のハノーバー庭園南側広場(旧市民広場)にある「平和の鐘」を、ことしの原爆の日に鳴らす計画を進めている市民有志の実行委員会が22日、リハーサルをした。

 1949年に、広島銅合金鋳造会(13業者)が広島平和記念都市建設法の制定を記念して市に寄贈した口径1・2メートル、高さ1・4メートル。表面にノーモアヒロシマズの英文と平和の象徴ハトを刻む。同年8月6日に広場であった平和祭(現在の平和記念式典)で鳴らしたが、50年は朝鮮戦争勃発で式典がなく、51年以後は平和記念公園に会場が移り、式典では使われなくなった。

 この日は、市緑政課の職員2人が内部にひび割れがないかなどを点検。実行委のメンバーが鐘を鳴らし、「カーン」という高めの音色を確かめた。

 実行委の高東博視代表(69)=佐伯区=は「鐘の貴重さを多くの人に知ってもらい、平和の願いを届けたい」と話している。8月6日午前9時半から同広場で鋳造会の遺族を招いて記念行事を開く。(高本友子)

(2015年7月23日朝刊掲載)

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