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[戦後70年 継承しまね] 育て被爆樹2世 松江で40人 平和願い植樹

 松江市は23日、同市学園南の北公園に、広島のアオギリ、長崎のクスノキの被爆樹木2世を植える植樹式を開いた。県内の被爆者や地元の小学生たち約40人が参加し、平和への願いを新たにした。

 2010年に平和首長会議に加盟して以来続ける事業の一環で、被爆者の平和への思いを次世代につなげようと企画した。

 原爆慰霊碑前であった式では、松浦正敬市長が「核兵器の廃絶や平和について学ぶ動きが広がってほしい」とあいさつ。同会議から贈られた広島のアオギリと長崎のクスノキに、ともに広島で被爆した県原爆被爆者協議会会長の原美男さん(88)や松江市原爆被害者協議会会長の小林敏雄さん(91)たちがスコップで土をかぶせた。

 原さんは「2本の木を大きく育てて核なき世界平和の道しるべとして市民に親しまれるようにしたい」と期待していた。(松島岳人)

(2015年7月24日朝刊掲載)

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