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被爆70年事業 廿日市も力 市民の願い モザイク画に 音楽祭・美術展・語り 相次ぐ

 廿日市市や同市教委は被爆70年の節目の夏に、平和を願う行事を相次ぎ開催する。市民のメッセージ入りモザイク画を既に市役所に展示。今月下旬から8月上旬にかけては、市民音楽祭や平和美術展、井伏鱒二原作の「黒い雨」を題材にした語りなどがある。(桑原正敏)

 モザイク画は縦167センチ、横422センチ。5センチ四方の色紙2560枚をちりばめて同市名物の桜や大鳥居を描いた。市内全20カ所の市民センターの利用者が「核兵器のない世界へ」「はつかいちから平和を世界に広げよう」などと手書きしている。

 市役所市民ホールに25日まで掲げ、8月5~20日にゆめタウン廿日市で展示後、各市民センターを巡回する。実行委事務局の市中央市民センターは「大勢の市民が集う場で手書きに込めた願いを伝えたい」とする。

 音楽祭は今月25日午後2時半から、同市下平良の文化ホールさくらぴあで。新たに編曲した唱歌を、市民でつくる合唱団が慈しみを込めて歌い上げる。

 美術展は、同所のはつかいち美術ギャラリーで31日から8月30日まで。広島で被爆した日本画家宮川啓五さんの作品を並べる。8月8日にはさくらぴあで俳優の奈良岡朋子さんが舞台に立ち「黒い雨」を語る。

 さくらぴあTel0829(20)0111、美術ギャラリーTel0829(20)0222。

(2015年7月24日朝刊掲載)

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