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湯村の湯 被爆者癒やす 広島2施設に計10トン贈る

 原爆養護ホーム倉掛のぞみ園(広島市安佐北区)に23日、兵庫県新温泉町と同町の湯村温泉観光協会から温泉の湯5トンが届いた。両者は被爆者にくつろいでもらおうと、1992年から毎年、8月6日の原爆の日の前に贈っている。

 倉掛のぞみ園には、町職員たち5人が訪れ、タンクに入れた湯村温泉の源泉をホースで浴槽に張った。バケツにも移し、入所者の男女約60人が早速、足湯を楽しんだ。橋本ミヨ子さん(83)は「肌がすべすべになった。体も温まって気持ちいい」と喜んだ。

 湯村温泉は、胎内被爆した女性が主人公のドラマ「夢千代日記」の舞台。一行はこの日、原爆養護ホーム神田山やすらぎ園(東区)にも5トンの湯を届けた。(中川雅晴)

(2015年7月24日朝刊掲載)

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