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つなぐ~戦後70年 戦死者に誓う悲劇継承 周防大島町外入沖銃撃戦 住民ら慰霊祭 山口

 太平洋戦争末期の1945年7月24日、周防大島町外入沖で起きた銃撃戦から70年。住民たちが24日、戦死者を供養する慰霊祭を営み、地元で起きた悲劇の継承を誓い、平和の大切さをかみしめた。

 慰霊祭は、戦死者を悼んで住民が建立した「五勇士慰霊の塔」の前であった。外入遺族会と住民団体の共催。外入自治会の行田茂美会長(71)たち約30人が参列し、犠牲者の冥福を祈った。

 銃撃戦について記した説明板(縦65センチ、横90センチ)も設けた。外入遺族会の中原利明会長(77)は「戦後70年の節目の年を迎えて、説明板を設置し、古里の戦争史を後世に語り継ぎたい」とあいさつした。

 外入沖では、旧陸軍船舶司令部(暁部隊)の輸送艇が米軍艦載機に銃撃され、5人が亡くなった。前日に広島市南区の宇品港から同町安下庄まで、兵士を運んだ帰りだったという。(久行大輝)

(2015年7月25日朝刊掲載)

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