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禎子さんの思い伝えるよ 「原爆の子の像」で碑前祭 広島市中区

 被爆70年の8月6日を前に、広島市中区の平和記念公園で24日、原爆の子の像の碑前祭があった。市内33小中学校の児童、生徒たち約450人が参加。像のモデルで、被爆10年後の12歳の時に白血病で亡くなった佐々木禎子さんを悼み、平和への誓いを胸に刻んだ。

 黙とう後、各校の代表者が、それぞれ校内で作った千羽鶴を手向けた。中区の幟町中3年で、生徒会長の若松すみれさん(14)が1カ月前に全校生徒にアンケートをして作ったというアピール文を発表。「平和に必要なのは武力ではなく手を差し伸べること」と語り掛けた。

 安佐中(安佐南区)の生徒11人による原爆詩の朗読や、参列者全員による「折り鶴」など2曲の合唱もあった。碑前祭は、禎子さんが通う予定だった幟町中の主催で、27回目。(高本友子)

(2015年7月25日朝刊掲載)

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