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「白」で発信 反戦アート 平和公園 児童ら作品 広島市中区

 「一人一人の命が大切にされる世界に」「PEACE」―。被爆70年に合わせ、白い紙に市民がメッセージを手書きした50枚が26日、広島市中区の平和記念公園のドーム対岸に掲げられた。芸術で平和発信する「ホワイトプロジェクト」。あの日の悲劇を二度と繰り返さないとの誓いを込めた。(和多正憲)

 小学生を中心に参加。擬人化した原爆ドームをプリントしたA4判の紙に、思い思いの言葉を書いてクレヨンや色鉛筆で色づけした。並んだ小さな作品は、行き交う人たちの関心を誘っていた。

 県内の芸術家や学生でつくる「ヒロシマ・アート・アソシエーション」が企画し、ことしで15回目。毎年夏、石こうや布地など平和を象徴する「白色」を基調とした作品を公園内に展示してきた。

 代表で、美術家の新田和成さん(60)=呉市=は「作品作りは、戦争を知らない子どもたちが平和を考えるきっかけになる。今後も続けたい」と話した。

(2015年7月27日朝刊掲載)

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