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米での証言活動報告 被爆者協会長、市長を訪問

 米国広島・長崎原爆被爆者協会の据石和会長(88)=カリフォルニア州=が27日、広島市役所で、松井一実市長と懇談した。市の被爆70年記念事業で、8月6日の平和記念式典に招かれた在外被爆者5人のうちの1人。

 18歳の時に南観音町の自宅で被爆した据石さんは今も、米国の子どもたちに体験を証言している。式典参列は10年ぶりといい、「人類が平和になるよう、おばあちゃんが一生懸命頑張っている」と松井市長に語り掛けた。

 式典に先立つ2日には、市医師会のシンポジウムで日本の中学、高校生にも初めて体験を語るという。懇談後、据石さんは「米国も日本も関係なく、これからも若い世代に原爆と戦争の経験を伝えたい」と意気込んだ。(和多正憲)

(2015年7月28日朝刊掲載)

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