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全市立校へ215セット寄贈 復興女性の漫画 ヒロシマの心 伝えたい

 平和発信に取り組む一般社団法人ピースピースプロジェクト(広島市南区)が27日、被爆後の復興を支えた女性たちを描いた自費出版の漫画「キセキのヒロシマ 朝陽に映えて」の全5巻、215セットを市教委に寄贈した。全市立校に置かれる。

 被爆2世で同団体の多田多延子代表(46)が家族の体験談を基にストーリーを作り、昨年7月からことし6月にかけて発行した。現代から回想する形で物語が進み、被爆した会社を再建した多田代表の曽祖母の話や、子どもたちのためにお好み焼き店を開いた女性たちの活躍を描いている。東京の漫画制作会社が作画した。

 この日、中区役所で尾形完治市教育長に漫画を渡した多田代表は「復興を支えた女性の活躍を知ってほしい」と語った。市立図書館と原爆資料館にもすでに贈った。各巻A5判、32ページ。同団体ホームページ(HP)などで販売している。各432円。Tel082(253)0528。(高本友子)

(2015年7月29日セレクト掲載)

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