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ピースラン 長崎へ出発 有森さんが第1走者

 広島―長崎間の440キロを走るピースランが6日、広島市中区の原爆ドーム前を出発した。岡山市北区出身でバルセロナ五輪女子マラソン銀メダリストの有森裕子さん(44)が第1走者を務め、平和の尊さをアピールした。

 午前7時、有森さんはハンドサイクル(手こぎ自転車)に乗った障害者アスリートの永野明さん(36)=東京都=と勢いよくスタート。沿道の声援に手を振って応えながら、平和大通りを通って佐伯区隅の浜まで約12キロを1時間半かけて走った。たすきは東区出身の歌手玉城ちはるさん(31)が引き継いだ。

 有森さんは「広島の原爆の日を忘れたことはない。広島の地で走る姿を見てもらい、一緒に平和を考えてもらえたらうれしい」と話していた。

 走破を目指す永野さんと仲間3人がさらにたすきをつなぎ、9日に長崎市の平和祈念像前に到着する予定。ピースランは、玉城さんたちが実行委員会をつくり一昨年から続けている。(里田明美)

(2011年8月7日朝刊掲載)

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