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「非核を」島根でも 有福温泉荘で追悼・祈念式

 原爆の日の6日、江津市の原爆被爆者有福温泉療養研究所「有福温泉荘」で原爆死没者追悼式・平和祈念式があった。宿泊者と同市敬川町の川波小6年生ら計約50人が参列した。

 午前8時15分、テレビ中継に合わせて1分間の黙とうをした。利用者を代表して、広島市東区の中村タミさん(83)が「広島駅は原爆で何もかもが吹き飛ばされ、多くの友人が亡くなった」と核兵器の怖さを語り、「核は目に見えない恐ろしさを持っている。福島第1原発事故であらためて核の恐ろしさを実感した」と話した。

 川波小の島田海斗君(12)と佐々木日菜子さん(11)は「修学旅行での平和学習を通して、核兵器の恐ろしさを知った。核が無くなる平和な世界になるよう願っています」とメッセージを読み上げた。参列者は順に、祭壇に花を手向けた。有福温泉荘は被爆者の入湯療養施設として1967年6月開設。7月末までに延べ81万人が利用した。(浜岡学)

(2011年8月7日朝刊掲載)

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