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国内外の学生 平和議論 広島市立大で講座

 広島市立大(安佐南区)の夏期集中講座「ヒロシマと平和」が29日、同大で始まった。米国や中国など8カ国16人と同大生20人が受講。8月7日まで、核問題や平和構築について学ぶ。

 初日は「あなたにとって平和とは」のテーマで7班に分かれて約1時間半、討論。「差別や偏見がない」「子どもが教育を受けられる」などの意見が出た。

 米ハワイ大2年ニコラス・キャロルさん(20)は「核兵器の抑止力に頼らない、もっと平和的な方法があるはずだ。原爆がヒロシマや世界に与えた影響を学びたい」。祖父が被爆者という市立大3年川田亜美さん(20)=安佐南区=は「歴史上の過ちを許すことが必要という意見が印象に残った。いろいろな国の学生の意見を聞きたい」と話した。

 講座は13年目。核兵器と米国との関係などを学ぶ立命館大とアメリカン大との共同講義を初めて予定している。被爆者の証言を聴き、原爆の日の平和記念式典にも参列する。(菊本孟)

(2015年7月30日朝刊掲載)

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