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リトアニア少女 日本語で反戦歌 広島の平和公園で合唱団

 被爆70年に合わせ、バルト3国の一つ、リトアニアの少女たちでつくる合唱団「ウグネーレ」が29日、広島市中区の平和記念公園を訪れ、原爆慰霊碑の前で平和を願う歌声を響かせた。

 慰霊碑に花を手向けた後、リトアニアの民族衣装を着た10~22歳の20人が、美空ひばりさんの反戦歌「一本の鉛筆」を日本語で披露。「一本の鉛筆があれば 戦争はいやだと私は書く」「八月六日の朝と書く」―。透き通った、高いハーモニーを響かせた。

 その後に原爆資料館も見学し、核兵器の非人道性に触れた。団員のマルタ・バシュコビッチさん(17)は「原爆の悲劇が二度と起こらないように願って歌った」と話した。

 リトアニアは1991年にソ連から独立。同合唱団は99年に発足し、ヨーロッパ各地やアジアで公演を重ねている。来日公演は初めてで、この日は中区で舞台に立った。(菊本孟)

(2015年7月30日朝刊掲載)

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