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被爆66年式典 長崎の21歳 誓いを新た 最年少遺族代表 馬場さん初訪問

 長崎県遺族代表の大学3年馬場達也さん(21)は6日、ことしの都道府県遺族代表の最年少として、広島市の平和記念式典に参列した。初めて訪れた、もう一つの被爆地。「式の雰囲気に気が引き締まった。平和への思いを僕たちが受け継ぐ」と思いを新たにした。

 がんが多発して一昨年に86歳で死去した祖母ミキさんは元看護師で、岩国市で救護被爆した。遺族代表を打診された母親が仕事で都合が悪くなり、代役を引き受けた。

 祖母から被爆体験を聞いたことはないが、生まれ育った長崎県諫早市では8月6日午前8時15分にも追悼のサイレンが鳴っていた。「幼いころから自然と広島も意識してきた」

 将来の進路は、中学校教員を考えている。「世代を超えて、平和の大切さをどう伝えていくか。今回の参列も糧にしたい」と力を込めた。(藤村潤平)

(2011年8月7日朝刊掲載)

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