×

ニュース

被爆66年式典 被災地にエール こども代表3人大役

 広島市内の小学生3人が6日、「こども代表」として平和記念式典に出席し、大役を果たした。出席した被爆者を前に心を込めて「平和への誓い」を読み上げ、鐘を鳴らした。平和を守る決意と、東日本大震災の被災地へのエールを表現した。

 三篠小6年福原真拓君(11)=西区=と、己斐小6年藤田菜乃歌さん(11)=同=は、約5万人の出席者に物おじせず、誓いを力強く読み上げた。

 「喜びや悲しみを分かち合い、あきらめないで進めば、必ず夢や希望が生まれます」。被爆地からの誓いには、被災地への思いを込めた。福原君は「広島も焼け野原から復興した。被災地もきっと復興できる」と話した。

 藤田さんは核兵器廃絶への思いを新たにした。「一瞬にして全てを奪う原爆は、二度と使われてはいけない」と力を込めた。

 平和の鐘を、遺族代表の中根しのぶさん(41)=安芸区=と一緒に鳴らしたのは、中野小6年の田中翔太君(12)=同。田中君は大役を終えた後、「二度とこんなことを起こさないでという被爆者の人の思いを感じた」と語った。(新本恭子、山本乃輔)

(2011年8月7日朝刊掲載)

年別アーカイブ