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宍道断層追加調査の結果説明 規制委に中電 島根原発

 中国電力は31日、島根原発(松江市鹿島町)近くにある宍道断層について、長さは約22キロで従来と変わらないとする2度目の追加調査結果を、原子力規制委員会に説明した。規制委側はより詳しいデータを示すよう求め、長さが妥当かどうかを引き続き議論することを決めた。

 島根原発2号機の再稼働の前提となる審査会合が東京都内であり、中電側が説明した。宍道断層の両端付近でのボーリング調査などの結果を写真や断面図で示し、長さが延びるような断層は認められないなどと報告。「約22キロとする評価は妥当」と結論づけた。

 規制委側からは、西の端付近の調査に質問が集中。調査地点周辺に文献で存在が指摘される断層について、地形データを示すなどして影響がないかどうかを説明するよう求めた。東端部分には大きな異論は出なかった。

 原発の南約2・5キロを東西に走る宍道断層の長さは、原発付近で想定する地震の大きさに影響を与える。同断層をめぐっては、長さを確定するためのデータ不足を規制委に指摘され、昨年とことしの2度にわたり、中電は追加調査していた。

(2015年8月1日朝刊掲載)

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