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広瀬学区「あの日」忘れぬ 住民が被爆体験文集 被爆70年 広島

 被爆70年に合わせ、広島市中区広瀬北町や西十日市町、西区中広町などの町内会や団体でつくる広瀬学区原爆死没者慰霊事業委員会が31日、被爆体験の文集を完成させた。3日に広瀬小である原爆死没者の慰霊式典で、参列者に無料で配る。

 A4判、42ページで3部構成。第1部は、被爆6年後の1951年度に書かれたとみられ、広瀬小に保管されている当時の5、6年生の作文4編を収録。第2、3部は広瀬学区の住民たちから寄せられた体験記と回顧録の計14編。被爆直後の広瀬町周辺の風景や、やけどをした被爆者の写真なども収めた。

 300部を印刷。参列者に配るほか、同校や図書館、公民館などに贈る。委員会の寺田稔会長(82)は「若い世代に原爆の恐ろしさや戦争の悲惨さを知ってもらう手引になれば」と願っている。(山本乃輔)

(2015年8月1日朝刊掲載)

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