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平岡元市長ら講師 在外被爆者問題 日韓の学生学ぶ

 平和記念式典に参列した早稲田大と韓国の高麗大、朝鮮大の学生たち約40人が6日、広島市中区の中国新聞ビルで、在外被爆者問題に詳しい3人から話を聞いた。

 元広島市長で中国新聞記者でもあった平岡敬氏(84)は「在韓被爆者は日本の植民地支配と原爆による二重の被害者」と指摘。韓国の原爆被害者を救援する市民の会広島支部の豊永恵三郎支部長(75)は「日本は戦後、在外被爆者支援に本気で取り組まなかった」。被爆2世の辛亨根(シンヒョングン)駐広島韓国総領事(57)は「共通の歴史認識を持つことが真の日韓親善の第一歩だ」と強調した。

 講義は早稲田大の平和研究の一環。同大大学院修士課程2年の石井暢さん(23)=東京都=は「韓国の学生と意見交換し、理解を深め合いたい」と話していた。

(2011年8月7日朝刊掲載)

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