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被爆70年の「少年口伝隊」 東京で14~16日公演

 広島への原爆投下後、ニュースを口頭で伝えた少年たちを描いた故井上ひさしさんの朗読劇「少年口伝隊一九四五」が14~16日の3日間、東京都渋谷区の新国立劇場で上演される。同劇場演劇研修所の研修生たちが出演し、平和の尊さを訴える。

 原爆で家族を失った少年3人が街角で記事を読み上げる「口伝隊」として働き、放射線による急性障害などに襲われながら懸命に生きようとする物語。18~31歳の研修生たち12人と、ギタリストの宮下祥子さんが出演する。

 2008年からほぼ毎年上演しており、7回目。研修所の栗山民也所長とともに演出を担当した田中麻衣子さん(37)は「被爆70年のことしは気持ちを新たにして稽古に取り組んでいる」と話す。2日には初めて沖縄でも上演する。(清水大慈)

(2015年8月1日セレクト掲載)

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