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はだしのゲン・中沢さんの心を振り付け 「広島 愛の川」 夏さんが指導

 広島市内の小学生たちが6日、漫画「はだしのゲン」の作者、故中沢啓治さんが作詩した「広島 愛の川」を中区の元安川親水テラスで合唱し、平和を願う。本番を前に31日、ダンスプロデューサー夏まゆみさん(53)=東京=が中区で、合唱に合わせた振り付けを指導した。

 握った手で怒りを、胸の前でそろえた両手で優しさを―。小学生や保護者たち約100人が夏さんの指導を受けながら、ゆったりとした曲に合わせて平和への願いを体全体で表現した。

 原爆の日の合唱は、中沢さんの詩に感銘を受け、曲を付けた作曲家山本加津彦さん(35)=東京=が企画。中国新聞社の被爆70年プロジェクト「ピース・アクト・ヒロシマ」の一環で、合唱する子どもたちも平和メッセージを書く。

 長野冬季五輪公式ソングの振り付けやアイドルグループAKB48のダンス指導などで知られる夏さんは「ダンスを通じた世界平和の実現が私の夢。子どもたちの歌や舞を通じ、広島から平和への思いが広がってほしい」と話していた。(加茂孝之)

(2015年8月1日朝刊掲載)

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